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【社会】内定者の27%「将来転職も」希望職種より「まず就職」

2013/01/14

大学生協連調査

 就職活動で内定を得た大学生の26・7%が将来の転職や中途退職を考えていることが全国大学生協連(東京)の「学生生活実態調査」で分かった。終身雇用や年功序列制が揺らぐ中、学生の側もクールに自分の就職先をとらえている。

 調査は昨年秋に実施。全国30大学の学生8609人が回答した。内定を得た大学4年生のうち「卒業後最初の就職先からの転職や中途退職を考えている」と答えたのは26・7%。就職で何が不安かを聞いたところ「仕事が続けられるか」を挙げたのは4年生全体の28・5%で、1年前より5・1ポイント増えた。

 女子学生全体の11・7%が「結婚や妊娠を機に退職したい」と答え、専業主婦志向の強まりも明らかになった。

 同生協連全国学生委員会の鈴木隆介副委員長は「厳しい就職状況の中、なりたい職種をあきらめ、取りあえず内定を得ようという学生が増えている」と分析した。

 下宿生の経済状況については、仕送りの平均は月6万9千610円で、6年連続で減少。仕送りゼロの割合は4年連続で10%を超えた。

 一方、暮らし向きについて「大変楽」「楽な方」と答える学生が合わせて50・5%となり、調査記録が残る1980年以降、初めて過半数に達した。