2013/01/31
「登龍門」院生を選抜
名古屋大は、専門性と幅広い知識を兼ね備え、社会や企業で活躍できる人材育成を目指す大学院プログラム「PhDプロフェッショナル登龍門」を、今春入学の大学院生を対象に始める。高学歴で就職できない若者が増える中、専門以外の研究や海外留学を通して、コミュニケーション能力や交渉術などを身に付けてもらう。
プログラムは大学院の各研究科から1人ずつ選抜。留学生10人を加えた30人が対象で10月から始める。
異なる専門領域を若手教員から1対1で学んだり、企業や自治体の第一線で活躍してきたベテランを講師に招く。アジア諸国での研修や米国の大学での集中講義も組み込む。
対象の学生には奨学金も用意。博士課程修了までの6年間のプログラムだが、評価によっては途中で選抜を外すこともある。
国の政策により、博士課程を終えたポストドクター(通称ポスドク)が多く養成されたが、安定した職に就けない例が多い。浜口道成学長は「大学院は研究者養成の教育を担い、ポスドクを増やしてきた。企業で働ける人材を育てたい」と話している。
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