厚生労働省三重労働局は２２日、昨年１１月末現在の高校新卒者の内定状況を発表した。

　内定者数は３３３９人と、前年同月比で３・６％増加した。内定率は８３・７％で、前年同期を０・５ポイント下回った。求人数は、４１１７人で前年同期比で５・８％増加し、求職者数は３９９０人と４・３％増えた。

　１２月の速報値では内定率は８９％と前年同期の８７・７％に比べて改善しており、労働局は「昨年より良くなるのではないか」とみる。

　一方で求人数は医療福祉（介護）や小売業の分野で伸びているものの、製造業で減るなど厳しい分野もある。

　労働局は今後、県や学校などと協力し、企業フェアを開催するなど、卒業前に集中的に就職を支援していく。昨年度末の最終的な内定率は９８・６％。　

　　（渡辺泰之）