名古屋

　東海地方の優良中小企業が集まった合同就職・転職相談会「中日就職ＢＯＸ　Ｒｅ：Ｎｅｗ」（中日新聞社主催）が１３日、名古屋市千種区の吹上ホールで開かれ、就職活動中の学生ら千人が各企業の採用担当者の話に熱心に耳を傾けた。

　今春の大学卒業予定者の就職内定率は、昨年１０月時点で６０％程度に低迷。一方で、学生を採用したい中小企業は少なくない。こうしたミスマッチを解消しようと、今回は業績を上げている中小企業など８６社が出展した。

　名古屋市内の私大四年の男子学生（２２）は「名前はあまり聞かないけど、良い会社が見つかれば」と各企業のブースを回っていた。

　同市中区のリサイクル業「エス・エヌ・テー」の篠田峰男社長は「最近の学生は安定志向なのか、とにかく名前の通った会社を希望する。こういう機会に少しでも私たちのような会社を知ってもらえれば」と期待していた。　（多園尚樹）