2012/01/01
財務省は8日、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の財政制度分科会を政権交代後初めて開いた。麻生太郎財務相は「雇用の拡大と所得の向上で強い経済を取り戻す」と述べ、日銀の大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略を実行し、デフレ不況からの脱却を目指す考えをあらためて示した。
麻生氏は日本の財政状況の厳しさにも触れ「中長期的には財政を持続可能なものにしないと国家の信用に関わる」と指摘し、財政健全化にも取り組む姿勢を強調した。
分科会では、民主党政権だった昨年10月から、2013年度予算編成に向けて歳出削減策などの検討を続け、昨年11月末までに報告書をまとめる計画だった。
しかし昨年11月16日に衆院解散となり作業を中断し、新政権発足を待って議論を再開。会合では、議論の進め方や13年度予算に対する各委員の考え方をヒアリングした。
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