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【愛知】製造業低い離職率 新卒者 サービス関連は高く

2012/12/28

愛知労働局

 愛知労働局は27日、県内の高校、短大、大学の新卒者の離職状況を発表した。産業別離職率などを分析して若者の安定雇用につなげる狙いで、離職率などの数字は調べていたが、状況をまとめて発表するのは初めて。

 1年以内に離職した人の割合を年度別にみると、高校、短大、大学とも2009年3月卒業者までは減少していたが、10年度から増加した。11年度卒業者の離職率は高校14・5%、短大18・4%、大学13・0%で、いずれも全国平均より数%低い。

 09年3月卒業者で3年目までの離職率を事業所規模でみると、小規模ほど高く、大規模になるほど低い。高校では5人未満55・9%に対し、1000人以上は13・7%など。

 同じ年度の卒業者を産業別でみると、「宿泊、飲食サービス業」などサービス関連が高くて高校72・4%、短大55・4%、大学45・0%。一方で製造業は高校19・0%、短大23・4%、大学13・1%と低い。

 愛知労働局は「製造業は事前に仕事の内容が予測でき、対人業務の煩わしさが少ないからでは」としている。