県内企業で働く障害者が増えている中、公共職業安定所（ハローワーク）で職を見つける障害者も急増している。岐阜労働局によると、今年１～６月に県内１０カ所のハローワークを通じて決まった障害者の就職は６７６件。昨年同期に比べて１５３件多く、統計を取り始めた２００５年以降、最多の記録となった。

　内訳は、身体障害者が１６・７％増の２５８件で、知的障害者が４・６％増の１５８件、精神障害者が８４・２％増の２４５件、その他が１５件。特に精神障害者の増加が目立つ。

　岐阜労働局職業対策課によると、統合失調症やうつ病を隠さずに就職を目指す人の増加が背景にある。来年４月から、企業側の障害者雇用の義務が強化されることも影響している。　

　　（田中周一）