2008/12/01
松本市の松本大学は30日、在宅障害者の就労支援を考えるフォーラムを同大で開いた。障害者がフランス鴨(がも)を飼育して収入が得られるようになることを目指して、同大や地元有志らが進めている取り組みが紹介された。
同大などは「信州フランス鴨の会」を組織。鳴き声が静かで飼育しやすく、肉質が軟らかいフランス鴨を松本市などで育て、障害者の雇用の場にしようとしている。
フォーラムでは、同会の役員らが試験飼育を始めた2006年からの経過を説明。今年秋には同市新村のビニールハウスで174羽のカモを育てており、役員は「飼育方法や障害者の参加の仕方はめどが立った」と話していた。今後の課題としては、販路拡大やエサの確保などを挙げた。
50人が来場。障害者の就労支援に取り組む喬木村の女性(54)は「障害者の自立した就労のあり方に希望が持てた。何かアイデアを出していきたい」と話していた。
(福岡範行)
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