2012/09/25
名古屋で報告会
市民らの寄付で実現 今夏に71人が挑戦
県内の高校生が今夏、市民らの寄付で取り組んだ就業体験「マイチャレンジインターンシップ(マイチャレ)」の報告会が、名古屋市中村区のウインクあいちで開かれた。代表の6人が体験を通じて学んだことなどを発表した。
マイチャレは2011年度までの2年間、県の委託事業としてNPO法人アスクネット(名古屋市)が運営。進学を目指す普通科の生徒も対象に、自立した社会人になるキャリア教育として実施してきた。
アスクネットが養成した教育コーディネーターが受け入れ先を探し、生徒と一緒に目標設定をするなど成果が上がるよう工夫。だが国の特別交付金の終了とともに事業も終わった。
そこで、東京や愛知のNPOなどが「アスバシ教育基金」を設立。事業継続のため寄付を募ったところ、400人以上から目標の500万円を上回る約520万円が寄せられた。今夏は、前年度並みの25校71人の生徒が、メーカーや法律事務所など25事業所で2~5日間、就業体験した。
名古屋市のジェイアール名古屋高島屋で接客などをした半田東高校2年の大和佳純さんは「お客さまに『頑張ってね』と言われて自然に笑顔が出た。一生懸命働くと達成感が味わえる」と報告。
設計事務所で働いた常滑高校2年の細谷達裕さんは、何百枚もの設計図を手に依頼者と話す所長の姿に「格好良かった。できれば大人になりたくなかったが、大人もいいと思った」と語った。
「経験を生かして社会に恩返しをしたい」と寄付者に感謝する高校生も。会場には、受け入れ先や学校の関係者、寄付者、保護者ら約100人が訪れ、短期間で成長した高校生の姿に拍手を送った。 (境田未緒)
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