2012/08/30
紀北ホテル季の座でも
100のありがとう風呂
紀北町紀伊長島区東長島のホテル季(とき)の座は、尾鷲市向井の温浴施設「夢古道の湯」と連携し、尾鷲ヒノキの輪切りの板にお年寄りへの感謝の言葉を書いて大浴場の湯船に浮かべる、敬老の日にちなんだ企画「100のありがとう風呂」を9月に行う。同施設で就業体験している大学生の発案で、ホテルは関連の宿泊プランも発売中だ。 (浅井貴司)
ありがとう風呂は、夢古道の湯が敬老の日のほか、母の日や父の日のイベントとして3年前から続けており、全国の温浴施設などにも広まっている。
夢古道の湯で就業体験中の愛知県立大3年山田薫さんと早稲田大2年竹ノ谷知香さんは来月の敬老の日に合わせ、300施設の同時開催を目標に、戦略を練っている。
ホテルへの働きかけもその一環。「家族が一つの部屋に泊まるホテルでは自然に会話が生まれ、幸せを分かち合える。企画の趣旨にふさわしい場所だと思った」と、2人は狙いを話す。
季の座は今年6月、母の日に合わせてありがとう風呂を採用した実績もあり、2人の提案を快諾。敬老の日に合わせ、子どもが親に宿泊旅行をプレゼントすることを想定し、「100のありがとう風呂で伝えよう感謝の言葉」と題した1泊2食付きのプランを設定した。既に数件の予約があるという。
宿泊客は、地元の小学生らがメッセージを書いた99枚のヒノキ材が並ぶ大浴場につかる。湯上がり後に客室に戻ると、貸し切りの露天風呂に、子どもや孫が事前に言葉を書いた最後の1枚が浮かんでいるという演出になっている。
風呂に浮かべる尾鷲ヒノキの板は夢古道の湯が各施設へ提供しており、季の座で引き渡し式があった。山田さんと竹ノ谷さんは、ホテルで就業体験しているインターン仲間の大学生に板を手渡した。
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