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【三重】海女の素潜り漁体験 三重大の女子留学生4人

2012/08/26

 志摩市の海で25日、三重大に留学中のタイとベトナムの女子学生4人が、海女の素潜り漁を体験した。志摩、鳥羽両市や地元漁協などでつくる「海女振興協議会」が、海女文化の海外発信を目的に招いた。

 4人は22日から志摩市に入り、海水浴場での練習や海女漁の見学に取り組んだほか、海女文化について鳥羽市の海の博物館で学ぶなどして本番に備えていた。

 会場は志摩市浜島町迫子の入り江。4人はウエットスーツに足ひれ、水中眼鏡を身に着け、水深3~5メートルの海へ。主催者側が一帯にまいたサザエを求めて、潜水を繰り返した。

 どの学生も当初、獲物の見落としや潜水不足で苦戦していたが、一対一で指導する海女の助言で間もなく大ぶりのサザエを採取。息を弾ませながら頭上に掲げ、笑顔をはじけさせた。

 ベトナム人留学生のグエン・ボォ・ホアン・ビーさん(22)は「最初は緊張したけど、サザエが採れて気分がいい。海女さんは泳ぎが上手で体力もあり、驚いた」と感心していた。(片山健生)

採ったサザエをうれしそうに眺める留学生(右)と、一緒に喜ぶ海女=志摩市浜島町迫子で
採ったサザエをうれしそうに眺める留学生(右)と、一緒に喜ぶ海女=志摩市浜島町迫子で