2012/08/16
岐南出身の藤本さん(信大3年)
「馬が散歩する街 自慢」
笠松町の笠松競馬場で、信州大教育学部3年藤本優さん(20)=岐南町出身=が7日間の予定で職場体験をしている。生涯スポーツを専攻しており、スポーツ施設の運営を学ぶ実習。開催中のレースや裏方を見学し、「馬が気持ち良く走れるように、想像以上に多くの人が協力し合っている」と受け止める。 (大島康介)
実習は、藤本さんが5月末、競馬場を運営する県地方競馬組合に電話で申し込んだ。同級生の多くは公共や民間のスポーツ施設を実習先に選ぶ。岐南町に住んでいた時、競馬場近くを通り掛かると馬を見かけ、以前から興味があった。組合にとって大学生の職場体験は珍しく、「競馬場を身近に感じてもらえれば」と受け入れを決定。実習スケジュールに馬場整備や着順の判定、広報の仕事の見学、体験などを盛り込んだ。
実習は13日からスタート。15日は、出走馬の体重測定や、馬体と書類を照合する管理課に入門。獣医師の伊藤久美さん(40)らから毛色や模様による種類の説明を受けた。
馬には登録番号が書き込まれたマイクロチップが首に埋め込まれている。藤本さんは「この馬の種類は」「馬の体重はどのぐらいの範囲」などと尋ね、機器で登録番号を読み取る体験もした。
馬場整備では、トラクターを数センチ単位で運転し、レース場の傾きを直すプロの技に驚いた。モニターでレースの着順を決める判定係も経験した。
藤本さんは、競馬とは関係のない民間企業に就職するつもりだ。競馬場の存廃が問題になる中で「馬が散歩している笠松の街は友人にも自慢できる。多く人の職場でもあり、なくなってほしくない」と話す。
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