2012/07/20
中部電力が障害者雇用を促進するために設立した子会社「中電ウイング」(名古屋市南区)=写真=は19日、会社への見学者が2003年4月の事業開始以来、2万人を突破した。
現在、身体、知的、精神の障害者52人を含めた72人が勤務。チラシのデザインや印刷、花の栽培、花壇の保守を主に手掛ける。これまで行政や企業、福祉関係者らの見学を受け入れてきた。
この日は愛知県長久手市消費者の会の女性32人が訪問。ニチニチソウなどを栽培する温室では、担当者が「種まきや花摘みなど根気のいる作業ですが、心を込めて育てています」とやりがいを紹介した。
三沢弘一専務は「プロ意識を持って働く社員の姿を見学者に評価してもらえた結果。今後も一生懸命に働く姿を見てもらい、障害者に対する偏見をなくしたい」と語った。
中電ウイングの2011年度決算は売上高が13億5千万円、純利益2千500万円と八年連続で黒字を維持しているが、売上高の九割強を中電グループに依存している。中電の業績悪化で受注が減っているといい、三沢専務は「営業活動を広げて障害者雇用と経営の両立を維持したい」と話した。
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