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【経済】女性新人3割「将来は管理職」 過去最高 堅実?「部長」目標多く

2012/07/05

産能大が調査  

 産業能率大学がまとめた、2012年度の新入社員を対象にした「会社生活調査」によると、女性新人の3割近くが管理職になりたいと考えている。調査を始めた00年度以来、過去最高の割合。終身雇用志向の高まりや「女性を積極的に登用する企業が増えた」(産能大)ことなどが要因とみられる。

 将来の進路について「管理職として部下を動かし、部門の実績向上の指揮を執る」と答えた女性の割合は、前年度比5・6ポイント上昇の28・7%だった。男性は過去最高だった前年度より0・1ポイント下落して56・8%となったが、依然高水準。10年前に比べ男女とも倍以上に達している。

 産能大の担当者は「厳しい就職活動をくぐり抜けてきた新入社員は1つの会社でずっと働きたいとの思いが強い。転職よりも社内で偉くなりたいと考える人が増えているのではないか」と話す。

 最終目標とする役職や地位は、男女計で「部長クラス」が最多の22・9%で、初めて2割を超えた。一方で「社長」は14・3%、「役員」は19・6%で、それぞれ3・1ポイントのダウン。過大な夢は見ず、堅実に考える新人が増えているようだ。

 調査は、3月下旬から4月上旬にかけて書面で実施。新入社員の男女計514人が回答した。