2012/06/20
愛知県経営者協会が19発表した2012年春闘の賃金交渉最終報告によると、県内企業の平均妥結額は前年より82円高い4545円、賃上げ率は0・03ポイント上昇の1・68%で、賃上げ水準はほぼ前年並みとなった。定期昇給は九割以上の企業が実施した、と回答した。
集計対象の会員企業は210社で、調査期限の今月8日までに200社が妥結した。このうち賃金制度を変更した企業などを除いて、176社の妥結状況をまとめた。
今春闘では歴史的な円高などによる業績不振から、賃金体系全体を底上げするベースアップの要求をほとんどの労働組合が見送り、勤続年数などに応じて上がる定期昇給の維持が焦点だった。調査では、実施した企業は161社に上り、凍結は2社だった。13社は「一部実施」と回答した。
妥結金額をみると、前年を上回った企業は70社、下回ったのは52社、同額は54社だった。4000円台と5000円台がともに48社と最も多く、全体の5割を占めた。
製造業の平均は前年より104円増の4817円、非製造業は22円増の3777円。機械金属、木材・木製品、印刷などの業種で増加が目立ち、化学や窯業などは前年比マイナスと厳しい結果になった。
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