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【岐阜】障害者就職が過去最高に

2012/06/05

 岐阜労働局は2011年度の県内のハローワークを通じた障害者の職業紹介状況をまとめた。就職件数は1,205件で、前年度比23・1%増。就職率は50・5%で、4・5ポイント増。ともに1951(昭和26)年の統計開始以来、過去最高だった。

 就職件数の増加は3年連続で、就職率の増加は2年連続。新規求職申込件数は2,385件で、前年度より12・1%増。増加は3年連続となった。

 労働局職業対策課は、障害者の就業意欲の高まりが、過去最高になった背景にあるとしている。2010年度の障害者雇用促進法改正で、短時間労働(週20時間以上30時間未満)の身体・知的障害者が実雇用数にカウントされたり、法定雇用率未達成事業主に課す障害者雇用納付金制度の対象が拡大したことも影響した。

 障害別の内訳は、身体障害者が11・2%増の515件、知的障害者は17%増の365件、精神障害者は54・3%増の287件、その他が111・1%増の38件。

 特に精神障害者は、06年の法改正で新たに雇用率の算定対象になったのを機に急増。11年度の新規求人申込件数は06年度の2・38倍、就職件数は3・41倍だった。

 産業別では医療福祉305件、製造業286件、卸売り・小売業167件。職種別は生産工程・労務656件、事務150件、運輸通信105件。

 労働局職業対策課は「障害者に合わせた適切な支援で、障害者の就業機会をさらに増やしたい」と話す。

(佐久間博康)