中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【経済】上司との関係“ほどほど”に 新入社員意識 共立総研調査

2012/05/23

個人志向?積極派は減少

 共立総合研究所(岐阜県大垣市)が22日発表した本年度の新入社員意識調査によると、上司や先輩との付き合い方について「義理を欠かない程度に」という“ほどほど派”が全体の47・6%でトップだった。

 ここ数年、増加傾向だった「公私にわたって積極的に」の“積極派”は減少に転じ、44・2%にとどまった。研究所は「インターネットの会員制交流サイト(SNS)の普及で、会社より個人のつながりを重視する傾向がある」と分析している。

 会社を選んだ理由を尋ねると、例年と同様「業種・事業内容」が67・6%と1位。「雰囲気・イメージ」48・4%、「通勤時間」28・4%と続いた。前年度より「会社の安定性」「給与・ボーナス」の回答が減り、「雰囲気・イメージ」「休日・勤務時間」が増えた。

 「将来どんな地位に就きたいか」との質問に、男性は「肩書のある社員」という“管理職志向”が46・4%でトップ。女性は「肩書がなくても特殊能力・技能のある社員」という“スペシャリスト志向”が57・3%と多いものの、“管理職志向”も15・8%と上昇傾向にある。

 調査は3~4月、大垣共立銀行が取引先としている愛知、岐阜、三重、滋賀県の298社の新入社員を対象に実施し、1106人から回答を得た。