2012/05/15
三河の造園業者らのチーム
「英国家庭の庭」バランスや技術高評価
三河の造園・園芸業者らのチームが、国内最大のガーデニングコンテスト「国際バラとガーデニングショウ」で念願の大賞に輝いた。メンバーらは「大賞だけを狙っていた」と興奮気味。受賞作は、20日まで埼玉県所沢市の西武ドームで展示される。 (志方一雄)
メンバーは総合プロデューサーの鈴木研一郎さん(42)=岡崎市、植栽を担当した浅田つや子さん(51)=豊川市、尾崎淳哉さん(26)=西尾市、近藤かおりさん(43)=岡崎市、宮本里美さん(50)=高松市、石積み担当の神谷輝紀さん(39)=豊田市=の六人。一昨年から出品し、奨励賞、優秀賞と連続受賞。3度目の今回、24平方メートルの庭園を造るガーデン部門150点ほどの頂点に立った。
受賞作は「おばあちゃんが大好きだった庭」。半世紀前に造られ、孫が受け継いだ英国家庭の庭をイメージした。「バランスのとれた生活実感あふれる庭」と講評され、石積みの外壁は「施工技術の高さは他の追随を許さない」。さらに「小物のディスプレーが空間の奥行き感や雰囲気づくりに寄与している」と高い評価を受けた。
外壁は英国産の石4トン分を持ち込み、接着剤を使わずに積み上げた。「ガゼボ」と呼ばれる東屋(あずまや)や庭の樹木、花が目に入る。鈴木さんは「どこから眺めても違う風景が見えるよう、空間の見せ方を工夫した」と話す。
昨年は大賞に次ぐ優秀賞だったが、悔しさが募った。昨年9月から構想を形にし始めた。遠近感の表現法、庭のコーナーの有効な使い方など指摘された欠点を、知恵を出し合って克服した。
鈴木さんは「それぞれが目指すイメージが似ているため、皆の知恵でどんどん作品が良くなった」と分析。メンバーらは「いずれは英国で開かれる世界最大のチェルシーフラワーショーにも出品したい」と夢を膨らませた。
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