ことし三月末の県内大学・短大卒業者の就職率が９１・６％となり、四年ぶりに前年より上昇した。それでも二〇〇七年のピーク時の９７％には遠く、県の担当者は「依然厳しい状況が続いている」と話している。

　今年の就職率は、大学卒業者が９１・４％で前年より１・６ポイント増。短大卒業者は９３・１％で前年と同じだった。合わせると前年の９０・２％より１・４ポイント増えた。

　県によると、ピークだった〇七年は製造業の景気状況もよかったが、その後リーマンショックなどの影響で下降を続けていた。

　ただ、わずかに上昇しても「回復の兆しがあるかどうかは分からない」としており、今後の推移を見守る。

　大学三十七校、短大二十校で把握している就職者数を集計した。