2012/05/01
就職を希望する特別支援学校の生徒の支援体制を強化するため、県は5月にも、県内5圏域に「キャリアコーディネーター」を配置する。職場実習を受け入れてくれる企業を新規開拓するほか、社会に出た後に必要になるコミュニケーション能力を身に付けるための指導法づくりに取り組む。
県特別支援教育課によると、特別支援学校の生徒は現在、高等部3年生は338人だが、2年生は386人、1年生は413人と増加傾向。学校数が6年前の12校から19校に増えたことや、特別支援教育への保護者の理解が進んだことが要因とみられる。
生徒数の増加に伴って就職希望者も増え、これまで教職員が担ってきた企業開拓を専門性を持つ人に担当してもらうことにする。
コーディネーターは、生徒らにどんな会社で働きたいかなどニーズを聞き取った上で、条件に合う企業に営業をかける。また、仕事現場での対人関係を円滑にするための指導法「ワークサポートプログラム」の開発にも取り組む。電話の取り次ぎや、体調が悪い時の仕事の休み方などを指導する。
事業は東日本大震災による失業対策の国の基金を活用する。プロポーザル方式の入札で委託先を選定。受託した業者は、民間企業で営業や人事の経験がある失業者をコーディネーターとして雇い、5圏域に1人ずつ配置する。
(多園尚樹)
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