2012/04/26
来春卒1.27倍に
リクルートが25日発表した2013年3月卒業予定の大学生と大学院生の求人調査によると、求職者1人当たりの求人数を示す民間企業の求人倍率は前年から0.04ポイント上昇の1・27倍と5年ぶりに改善した。
業績の回復基調を背景に大企業の求人数が増加したのが要因。半面、中小企業はリーマン・ショック後の採用抑制からの回復が遅れ明暗が分かれている。
民間企業の求人総数は55万3800件と前年比1.1%のマイナス。公務員志望者の増加などで民間企業への就職希望者が4.5%減の43万4500人と大幅に減ったことも、求人倍率の改善につながった。
求人数を企業規模別に見ると、1000人以上では2.6%増で、このうち5000人以上は3.6%増と伸びが大きかった。逆に1000人未満では2.4%減、うち300人未満では3.4%減だった。
調査を担当したワークス研究所は「中小はリーマン・ショック後の業績回復が遅れ、採用を抑制する傾向が続いている」としている。
従業員1000人以上の企業への就職を希望している人は9.9%減の21万2800人、1000人未満では1.4%増の22万1700人と、1999年以来14年ぶりに逆転。中小企業に目を向ける学生が増えていることがうかがえる。
業種別の求人数は、流通業が8.5%増の21万2300件となったが、製造業、金融業、サービス・情報業は減少した。
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