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【経済】採用活動の国際化加速

2012/04/03

◆カゴメ
 中国で募集 秋入社も

 カゴメ(名古屋市)は、秋の定期採用を昨年から導入し、入社式も春と秋の年2回開催になった。内需拡大を見込むアジア市場で事業を強化しており、国際的に活躍できる人材を確保する狙いだ。

 昨年9月の入社式では八人の中国人が2人の日本人とともに辞令を受け取った。カゴメは中国で募集活動し、大学卒業時期に合わせて採用した。

 まずは国内に配属され、社長直轄のアジア事業部門への抜てきも。「現地の言語や文化を分かっている」(広報担当)と、活躍ぶりが社内で評判という。日本人についても1年以上の留学・海外生活を経験した新卒者らを募集、採用した。

 2日の入社式では、西秀訓社長が震災後の事業所復興と被災地支援を振り返り、「グローバルに、もっと社会の役に立つ。それを実現するのが新入社員の皆さん」と話した。


◆中日本高速
 初の外国人社員

 中日本高速道路(名古屋市)は今年初めて外国人社員を採用。入社式では日本の大学を今春卒業した中国人の男女各2人が、日本人の新人32人に交じって入社の辞令を受け取った。

 受注を図るベトナムの高速道路建設など海外事業の展開に向けた人材確保の一環。金子剛一社長は入社式で「アジア諸国を中心とした海外事業や新たな領域の拡大成長を達成したい」と述べた。

 3月に元社員への実刑判決が言い渡された脱税・詐欺事件について金子社長は直接言及せず「コンプライアンス(法令順守)違反は会社の信頼を一夜にして失墜させる。1人1人が高い倫理観を養って」と呼び掛けた。