2012/04/01
求職など質問「関心の高い問題」
英BBC放送(BBC)の取材チームが31日、浜松市中区の浜松学院大を訪れ、同市内に住むブラジル人の若者4人を取材した。不況の下で苦境にある各国の若者を取り上げるドキュメンタリー番組の一環で、リーマン・ショック以降に親の帰国などで家族が離れ離れになった若者の状況を聞き取った。 (立石智保)
取材したのはフリーのディレクターでBBCの委託を受けたエメカ・オノノさん(40)ら2人。同大現代コミュニケーション学部の津村公博教授(50)の紹介で、ナダヨシ・パブロ・ロリンさん(23)ら20代の4人から話を聞いた。
オノノさんは、家族や求職活動の状況を質問。若者らは「父や兄はブラジルに帰ってしまった」「日本人でないというだけで就職を断られる」などと、定職に就けなかったり雇用不安を抱えている窮状を訴えた。
取材後、オノノさんは「日本とブラジルの両方の世界が彼らを助けようとしておらず、大変悲しい状況だ。イギリスには移民が多く関心の高い問題」と話した。
今回は撮影前の下取材で、チームは4月下旬まで日本に滞在し、日本人学生の就職活動なども撮影する予定。番組の放送時期は未定だが、ギリシャなどの状況と合わせBBCの若者向け番組で、イギリス全土に放送される予定という。
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