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【経済】定年退職者73% 「再雇用を希望」 11年、愛知で実態調査

2012/03/27

 愛知県経営者協会が26日発表した「60歳以降の雇用制度に関する実態調査」によると、2011年3月までの1年間に定年を迎えた人の73・2%が再雇用を希望し、うち98・4%が再雇用された。再雇用希望者は5年前の前回調査から8・3ポイント増加した。

 管理職を除く従業員で再雇用後の年収は、平均で定年前の55・1%。企業規模が大きいほど比率は低く、従業員99人以下の企業が62・4%なのに対し、1000人以上では47・1%だった。

 高年齢者を再雇用する際の課題は「モラール(勤労意欲)維持」「労働条件」「新卒採用とのバランス」の順に回答が多かった。特に「新卒採用とのバランス」は、前回より18ポイント増の35・6%となり、協会は「厳しい経営環境の中、若年者と高年齢者の選択を迫られる企業が増えている」と分析している。

 調査は会員企業957社を対象に昨年10~11月に実施し、219社(22・8%)が回答した。