2012/03/07
高卒も2年連続
2月動向調査
厚生労働省が6日発表した、2月の労働経済動向調査(年4回調査)によると、2012年3月卒業予定の大学生に内定を出した事業所の割合が、文系、理系とも4年ぶりに前年実績を上回った。就職情勢が、リーマン・ショック後の大幅な採用抑制から緩やかに改善していることを示した。東日本大震災も大きく影響しなかった。
採用内定を出した事業所の割合は、大卒文系で前年同月比5ポイント増加の36%、大卒理系で3ポイント増の35%だった。
高卒は2ポイント増の34%で、2年連続で増加した。高専・短大卒は3ポイント増の18%、専修学校卒は5ポイント増の13%だった。
企業規模別では大卒文系、大卒理系とも、999人以下の中小企業で内定を出した事業所の割合が増加し、採用増加の動きが中小企業にも波及していることがうかがえた。一方、1000人以上の大企業は小幅減となった。
東日本大震災に伴う採用への影響について、同省は「震災前に12年卒の採用計画を策定し、震災後も変更しなかった企業も多かった」との見方を示した。
このほか、非正社員を正社員に登用した実績がある事業所の割合は、5ポイント上昇の35%となった。
調査は従業員30人以上の5835事業所が対象で、3161事業所が回答した。
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