中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【長野】仲間できて卒業 木曽県林業大学校で18人に証書

2012/03/06

 木曽町の県林業大学校で5日、卒業式があった。林業の新たな担い手として期待される18人が、思い出の詰まった校舎に別れを告げた。 (吉川翔大)

 林業大学校は2年間全寮制の専修学校で、実習や講義を通じて、林業の後継者や指導者を育てている。式では、保護者や在校生70人が見守る中、スーツやはかま姿の卒業生が中村慎校長から卒業証書を受け取った。

 中村校長は「現場では授業で習った通りにはいかない。林学は観察の学問。観察する心を生涯忘れないで」とエールを送った。

 卒業生の朝田清子さん(20)は答辞で寮祭を取り上げ「掛け替えのない仲間ができた」と振り返った。「進む道はばらばらだけど、これから林業を支えていく一つの仲間です」と言い、目に涙を浮かべた。

 成績が優秀だった学生には、ヒノキ製の表彰状が贈られた。

 卒業生は32期生。県内外の森林組合や民間企業に就職する他、4年制大学に編入学する。

中村慎校長(右)から卒業証書を受け取る卒業生=木曽町の県林業大学校で
中村慎校長(右)から卒業証書を受け取る卒業生=木曽町の県林業大学校で