2012/02/25
瀬戸の高島さん夫妻ユニーク起業
悩ましい宴会の景品選びはお任せを-。瀬戸市大坂町の高島淳さん(40)、愛さん(38)夫妻がユニークな会社を立ち上げた。その名も「幹事たかしま」。宴会やコンペの景品を金額に応じて全て選ぶサービスで、全国にも例がないとか。歓送迎会シーズンが間近。「宴会部長なんて苦手」という人にはピッタリだ。徐々に客も付いてきた。 (水越直哉)
淳さんの前職は電気関係の営業。酒は飲めないのに「宴会の手際の良さから、幹事の手腕は評価され」(淳さん)、10年間ずっと同社で幹事を務めた。会社が倒産し昨年9月、もともと抱いていた起業願望をかなえた。
客は予算とおおまかな希望を伝えれば、後は高島さん夫妻で全景品を選ぶ。好みはさまざまなので「後悔しないよう、要望はどれだけでも聞く」(淳さん)。頭の中に「100冊以上のカタログのほとんどが入っている」といい、多くは問屋で実際に目にし、手に取った品。「写真と実物に落差もある。ネットでは分からない」と品選びに自信をみせる。
1月には「ゴルフコンペをやる。景品は九州にまつわるものを」と漠然とした注文を受けた。このときは、名古屋市の百貨店での九州物産展でかき集めた。夫婦2人3脚だからこそ、フットワークも軽い。
似た業種の会社もあるが、ほとんどは景品一覧から選ぶ。淳さんは「うちはホームページに商品を1つも載せていない。選ぶことも全て任せて」と胸を張る。注文は1万円以上から。すでに北海道から九州まで20件の注文を受けた。
昨年、創業支援する「せと・しごと塾」でアドバイスを受けて、事業成功の道を探った淳さん。「幹事のお手伝いをすることで、もっと気軽にパーティーができ、楽しめる世の中をつくりたい」と、希望をもって走り回る。
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