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【経済】11年賃金2年連続増 男性横ばい、女性1.9%増

2012/02/23

 厚生労働省が22日発表した2011年の賃金構造基本統計調査によると、残業代などを差し引いた月額の平均賃金(男女計)は、前年比0・2%増の29万6800円となり、2年連続で増加した。男性は32万8300円で前年と同水準だったが、女性は23万1900円で1・9%増加した。

 同省は「前年に引き続き、リーマン・ショック後の落ち込みから一定の改善が見られた」と指摘。ただ、男性は正社員以外の賃金が2・9%減の22万2200円と落ち込んだ影響で横ばいにとどまった。

 産業別では、男性で「金融業、保険業」が49万2300円と最も高く、「教育、学習支援業」が44万9300円で続いた。最も低いのは「運輸業、郵便業」の26万4400円だった。

 女性は「教育、学習支援業」の30万7400円が最高で、「宿泊業、飲食サービス業」の18万6900円が最も低かった。「金融業、保険業」は26万8200円で6・4%増の高い伸び率。

 調査は常用労働者が10人以上の約6万2000事業所が対象。4万5818事業所が有効回答した。