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【経済】非正規割合最高の35% 11年労働力調査正社員抑制など影響

2012/02/21

 総務省が20日発表した労働力調査の詳細集計(岩手、宮城、福島3県を除く)によると、2011年平均の非正規労働者の割合は前年を0・8ポイント上回る35・2%と、2年連続で過去最高を更新した。

 企業が若年者の正社員採用を抑制していることや、定年した社員を契約社員などとして再雇用する企業が増えたことが要因とみられる。

 非正規労働者数は1,733万人で、前年に比べて48万人増えた。年齢別の非正規割合は、15~34歳の「若年層」が32・6%、55歳以上が51・5%でいずれも過去最高となった。

 若年層のうちパート・アルバイトで働くフリーターの数は176万人で、前年より2万人増加。総務省は「大卒者の内定率が低迷するなど、若年者の正社員採用の入り口が縮小しているのが問題だ」と指摘している。