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【愛知】0・87倍で2年連続上昇 昨年の県内有効求人倍率

2012/02/01

 愛知労働局が31日に発表した2011年の県内の平均有効求人倍率は、前年比0・23ポイント増の0・87倍で、2年連続で上昇した。月平均の有効求人数は、27・8%増の10万6959人で、3年ぶりに10万人を超えた。

 労働局は「景気は緩やかな回復基調。ただ、求人のうち正社員は半数以下で、雇用状況が完全に回復したわけではない」と分析している。

 11年の有効求人倍率は、東日本大震災後、自動車の生産が一時ストップした影響などで低調だったが、夏以降、増産に伴って回復した。歴史的な円高の目立った影響はみられなかったが、12月の新規求人のうち正社員は44・2%に留まり、企業が景気の先行きに不安を抱いていることをうかがわせた。

 県内の平均有効求人倍率は、トヨタ自動車の生産台数が世界一となった07年に1・95倍を記録したが、リーマン・ショックの影響で、09年は過去最低の0・55倍に急落していた。 (藤沢有哉)