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【三重】掘って、掘って1メートルの芋収穫

2012/01/25

津の吉川さん辰水小生招く農業のやりがい体験

 長年、ジネンジョを栽培している津市美里町穴倉の農業吉川正志さん(62)が24日、近くの辰水(たつみず)小の子どもたちを招き、収穫を体験してもらった。有機肥料、減農薬で育てたこだわりの芋を子どもたちに掘ってもらい、農業の魅力を伝えた。 (河北彬光)

 吉川さんは20年前、地元の農家4人とともにジネンジョ栽培を始めた。特産化を目指して粘りが強い上質な芋を栽培してきたが、年々離農者が相次ぎ、3年前からは1人で生産を続けている。今回は収穫の喜びを味わってもらおうと初めて6年生26人を招いた。

 広さ14アールの畑に子どもたちを案内し、まっすぐ育つように雨どい形のパイプを埋めて栽培していることを説明。子どもに付き添いながら一緒に土を掘り返すと、長さ1メートル近い芋が次々と顔を出した。斉田優季さん(12)は「長い芋が出てくるのが面白い。早く食べたい」と笑顔を見せた。

 収穫した芋は後日、学校の給食で食べてもらう。吉川さんは「農業で1番やりがいを感じる瞬間を体験してもらえて良かった。来年も招待したい」と満足そうだった。

 吉川さんのジネンジョは昨年10月、有機・減農薬栽培が評価され、県の「みえの安心食材」の認定を受けた。2月末ごろまで収穫を続け、自宅で直売している。問い合わせは吉川さん=電059(279)2788=へ。

採れたジネンジョを自慢する子どもたち
採れたジネンジョを自慢する子どもたち
子どもたちにジネンジョの収穫方法を教える吉川さん=いずれも津市美里町穴倉で
子どもたちにジネンジョの収穫方法を教える吉川さん=いずれも津市美里町穴倉で