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【経済】「上司が叱り下手」62% 上司側も「上手じゃない」自覚

2012/01/20

名古屋人材企業全国アンケート

 企業の人材育成や研修を手がけるミュゼ(名古屋市)が行った「職場内コミュニケーションアンケート」で、会社員62%が「自分の上司は叱り下手」と回答した。上司側も「自分は叱り上手ではない」が80%に上り、コミュニケーションに悩む職場の姿が浮き彫りとなった。

 「叱られる頻度」は「1週間に1~3回」の48%に続き、「全くない」が43%。一方、「部下を叱る頻度」は「1週間に1~3回」の58%に続き、「全くない」が31%。同社は「叱るとは相手の成長を促すコミュニケーション。叱らない教育は、部下の成長機会を奪う危険がある」と指摘した。

 また、「叱られたくない上司からられた経験」については、「ある」が70%。「叱られたくない上司」は、「自分を棚に上げる人」が35%で1位。「感情的・威圧的・気分屋」、「自己中心的・保身」が続いた。

 一方、「厳しく叱られてもついていきたい上司」は、「成長のためと思ってってくれる人」が25%。「模範を示せる人」、「後でフォローしてくれる人」が続いた。

 同社は「自分を思ってくれているか、単なる保身か、部下は見ている。話の内容より、誰が叱るかが重要。日ごろの信頼関係が試される」と語った。

 アンケートは昨年10、11月、インターネットで実施。全国の会社員男女182人が回答を寄せた。