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【岐阜】就業体験の紹介アプリ誕生 岐阜のNPO

2012/01/08

大学生向けに 電子書籍制作

 若者の就職を支援するNPO法人「G-net」(岐阜市吉野町)が、大学生のインターンシップ(就業体験)を紹介する多機能携帯電話(スマートフォン)向けの電子書籍を制作した。県によると、県内のNPO法人によるアプリケーションソフト(アプリ)は初めてという。 (佐久間博康)

 電子書籍のタイトルは「涙の小冊子2009」(20ページ)。G-netを通じ、2009年に就業体験した大学生ら六人を取り上げている。大垣市内の升メーカーや岐阜市内のしょうゆメーカーなどの職場の様子が掲載されている。

 G-netは01年10月に、岐阜市中心部の活性化を目的に設立。05年からはインターンシップの支援活動を始めた。

 あっせん先は、FC岐阜の事務所や住宅リフォーム関連会社など東海3県の約60社あり、大学生ら約110人が3カ月から1年間、就業した。

 電子書籍の制作は、G-netの活動を広く知ってもらうのが狙い。昨秋に電子書籍出版「ライフブック」(岐阜市吉野町)に依頼して、就業体験をまとめた冊子を電子化してもらった。

 G-netの秋元祥治代表理事(32)は「今後は事例集の続編や学生向け広報冊子のアプリ化や、画面に触ると動画や音楽が流れる仕組みを組み込んだ電子書籍にも取り組みたい」と話している。

 入手方法は、インターネットで「涙の小冊子2009」で検索し、アップルストアからダウンロードする。無料。

G-netが制作したアプリケーションソフト「涙の小冊子2009」=岐阜市吉野町で
G-netが制作したアプリケーションソフト「涙の小冊子2009」=岐阜市吉野町で