2011/12/02
厚生労働省三重労働局は、県内の障害者の雇用状況(6月1日現在)を発表した。民間企業の従業員数に占める雇用率は1・51%で全国46位だった。最下位だった昨年を0・01ポイント上回ったが、県内では依然、障害者雇用が進まない現状となっている。
従業員数56人以上の県内企業884社を調査した。同局によると、障害者数は2490人で、昨年比11・9%増加。法定雇用率(1・8%)を達成した企業の割合は49・4%で全国28位だった。法定率を達成していないのは447社。このうち障害者を一人も雇用していない企業が、未達成企業の6割を占めた。
企業規模別の雇用率は、従業員1000人以上が1・82%と法定率を上回り、500~1000人が1・66%、300~500人が1・43%、100~300人が1・36%、56~100人が1・49%。
一方、公的機関では、県の機関(知事部局、病院事業庁、企業庁)が法定率(2・1%)を上回る2・28%。しかし県教委が法定率(2%)を下回る1・74%だった。
同局は「企業では障害者を受け入れる環境が整っていないなどの事情がある」と指摘。鈴木英敬知事は「県としても早急に改善を図りたい。来年度予算で対応したい」と述べた。 (渡辺泰之)
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