中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【愛知】難聴…今は憧れの仕事に なごや手話フェス

2011/11/28

宇宙機構・長谷川さん講演

 聴覚障害者の生活向上や手話文化の発展を目指す「なごや手話フェスティバル」(中日新聞社会事業団後援)が27日、北区の市北文化小劇場であった。

 市聴言障害者協会の主催で8回目。宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)職員の長谷川晃子さんが講演した。東京生まれの長谷川さんは生後9カ月で高度難聴と判明。小学校から高校まで普通学校に通った。聴覚、視覚障害者を対象とする筑波技術大(茨城県つくば市)に進み、民間企業に就職。宇宙への憧れはあったが「遠い夢だと思っていた」と話した。

 4年目に偶然、宇宙機構の障害者枠の募集を知り応募。現在は、宇宙空間での観測や研究に使う科学衛星の運用スケジュール管理を担当している。打ち上げから運用終了までの流れを説明し「スケジュール管理は、間違いの許されない重要な仕事。小惑星探査機『はやぶさ』にも携わり、他の研究者たちと最後を見届けた」と充実感を口にした。 (日下部弘太)

宇宙機構での仕事の話をする長谷川晃子さん=市北文化小劇場で
宇宙機構での仕事の話をする長谷川晃子さん=市北文化小劇場で