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【三重】働く 使う 「こども四日市」始まる子ども通貨で仕事や買い物

2011/11/06

小学生1000人で“好況”

 子どもたちが専用の通貨「ヨー」を使って仕事や買い物を体験する恒例イベント「こども四日市」が5日、四日市市諏訪栄町の商店街と諏訪公園で始まった。県内から1000人の小学生が集まり、街は熱気であふれた。6日もあり、自由に参加できる。 (加藤健太)

 200円を払うと市民証と原資の100ヨーがもらえ、フリーマーケットでおもちゃを買ったり、カフェでくつろいだりできる。

 ヨーを稼ぐため、子どもたちは朝から会場内の「ハローワーク」に殺到。仕事は清掃員に新聞記者、探偵やファッションモデルなど多岐にわたる30種類で、1時間働くと100ヨーの給料がもらえる。

 1枚50ヨーの段ボールを組み立てて店を開く子もいれば、宝くじで一獲千金を狙う子も。思い思いに運用して楽しんでいた。

 ヨーが次年度に持ち越せることもあり、8年目を迎え、街は貧富の差に直面。5000ヨーを街に寄付すると、金色の特別市民証を手にする仕組みもできた。

 こども四日市銀行の銀行員を務めた岡本莉奈さん(10)は資金の融資で大忙し。「天気は雨だけれど、景気はすごく良い」と笑顔を浮かべていた。

仕事を求め、ハローワークに殺到する子どもたち=四日市市諏訪栄町で
仕事を求め、ハローワークに殺到する子どもたち=四日市市諏訪栄町で