厚生労働省三重労働局が行った高齢者の雇用状況に関する調査で、希望者全員が６５歳以上まで働くことができる県内企業の割合は５８・８％となり、全国二位だったことが分かった。労働局が従業員３１人以上の県内企業１８２７社に調査した。
　同局によると、希望者全員が６５歳以上まで働ける企業は１７１５社。岐阜県の６０％に次ぐ５８・８％（昨年比２・７ポイント増）で、全国で２番目に高かった。内訳は、従業員３１～３００人の中小企業で６１・３％、３０１人以上の大企業で２９・５％となり、中小企業での取り組みが進んでいる。

　７０歳以上まで働ける企業でも３８７社で２１・２％（昨年比０・２ポイント増）となり全国２位だった。

　国は高齢者雇用安定法で、６４歳までの雇用を義務付ける「雇用確保措置」を設けている。この措置を実施済みの企業は１７６４社と９６・６％となり、全国２３位だった。　（渡辺泰之）