2011/10/25
豊田市は自動車業界が7~9月に実施した「土日操業」の保育などへの影響をまとめ、24日に発表した。こども園(保育園)では体調を崩したり、泣きだしたりする子どもが6月以前に比べて増え、市の担当者は「小さい子どもの負担は大きかった」と話している。
保育士らに聞き取った結果、微熱が続くなど体調を崩す子どもが増え、欠席や入院することがあった。泣いたり、保育士に甘えたりする様子も多く見られた。
暑さが加わった8月は精神的に不安定になったり、体調を崩したりする子どもがさらに増加。中には土日保育をやめるケースがあった。市担当者は「施設や世話をする保育士が普段と違うことが負担になった」と分析している。
小学1~3年が対象の放課後児童クラブは、多くの子どもがすぐに慣れた。一方で土日の代わりに平日にクラブを休んでも学校があるため、集団生活が長く続く子もいて、体調を崩すこともあったという。
市は土日操業に合わせ、土曜、休日(日曜、祝日)保育を拡大。土曜の利用者は最多で1439人、休日は358人と大幅に増えた。放課後児童クラブも土日に臨時開設し、一日平均で118人が利用した。 (諏訪慧)
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