2011/10/25
「勤務先までの足がない」「同僚に障害を理解してもらうには」-。大府市は、働く障害者の悩みと対処法をまとめた冊子「わーくちゃれんじ」を作った。就業する障害者支援に絞った冊子は珍しい。
市内の企業から「食事など生活管理が不十分になりがちな障害者が仕事を続けられない」という声を受け、市や福祉関係者らでつくる市自立支援協議会がまとめた。
冊子はA4判で32ページ。市内で働く身体、知的障害者103人に生活や仕事に関する悩みをアンケートし、14の質問事項を作成。グループホームやヘルパー派遣などの制度紹介や相談先を回答している。障害者の体験談も掲載、イメージしやすくした。
障害者に対する就業支援とは別の試みだが、市福祉課の田中嘉章係長(44)は「障害者が長く働けるよう生活を支援したいと考え、まずは相談先を知ってもらうことを念頭に置いた。雇用主や家族も参考にしてほしい」と話す。同課で無料配布している。(問)同課=電0562(45)6228 (出口有紀)
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