中日新聞CHUNICHI WEB

就職・転職ニュース

  • 無料会員登録
  • マイページ

【三重】県立志摩病院で「スクール」 医療の現場を中高生が体験

2011/10/23

電気メス、縫合も
「知識得られて良かった」

 志摩市阿児町鵜方の県立志摩病院で22日、中学・高校生が医療の仕事を学ぶ「メディカルオータムスクール」があった。志摩、鳥羽両市から希望して参加した76人が現場の雰囲気を体験した。 (飯田竜司)
 子どもたちに医療への関心を深めてもらい、将来の地域医療を担う人材確保につなげようと、同病院が志摩医師会などと連携して毎年開催している。

 子どもたちは6班に分かれ、手術体験▽救命処置や採血といった内科体験▽エコーやサーモグラフィーを使った検査体験-など多彩な分野を紹介する八つのブースを巡った。

 手術室では、本物の電気メスで鳥肉を切ったり、糸で縫合したりした。医療関係者との懇談もあり、現役の医師や看護師らから、医療職を目指した動機や仕事で感じたことについて話を聞いた。

 将来は作業療法士になりたいという志摩市磯部中2年の倉谷さん(13)は「知らなかったことも教えてもらい、いろいろ知識が得られて良かった」と話していた。

電気メスを使い、手術の雰囲気を体験する参加者=志摩市の県立志摩病院で
電気メスを使い、手術の雰囲気を体験する参加者=志摩市の県立志摩病院で