2011/10/18
PC作業向けに県が月1回開放職種さまざま 情報交換
大垣市今宿のソフトピアジャパン・ドリームコアで、県が施設内の遊休スペースを月1回、ビジネス利用向けに無料開放する試みを続けている。パソコンを使って仕事をする人たちに、インターネットが利用できる無線LANと電源、机八台を備えた踊り場を提供。個々の働き手が同じ空間で働く「コ・ワーキング」と呼ばれる勤務形態を提唱し、反響を呼んでいる。 (川田篤志)
試みは8月に始まった。3回目となる10月14日は、午前9時半から午後9時まで開放され、のべ80人が利用。間仕切りがない踊り場(約120平方メートル)では、黙々とパソコンで作業する男性やベンチャー起業家らの姿が見られ、さまざまな職種の人たちでにぎわった。アイパッド用のバッグの試作品を持ち込み、居合わせた人たちに意見を聞く雑貨店関係者もいた。
無料開放は口コミで評判が広がり、利用者が増えている。名古屋市から2時間かけて来たソフトウエア開発者の丹所育男さん(37)は「いつも自宅で仕事をしているので気分転換になる。仕事に関する情報交換もできて助かる」と話した。
県によると、コ・ワーキングスペースは米国で200、欧州で150カ所以上ある。個別に働きながら、参加者同士がアイデアや情報を交換することで、仕事上の相乗効果が期待できるのが特徴だ。無料開放は来年3月までの試行事業で、好評なら来年度以降、県の施設の空き部屋などで事業化するという。
次回は11月11日の予定。参加者は当日、会場で登録すれば利用できる。
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