2011/10/13
来年6月モナコで開催 壮行会で選考へ意気込み
起業家のワールドカップ(W杯)といわれる「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」の世界大会を目指す中部の経営者の壮行会が12日、名古屋市内のホテルで開かれた。コンタクトレンズで独自の会員システムを導入したメニコン(名古屋市)の田中英成社長ら5人の日本代表候補が、来月の代表選考会への意気込みを語った。
米国で1986年に始まった起業家表彰制度で、創造性や革新性、国際性などの観点から、既成の概念を打ち破る取り組みを展開したビジネスリーダーを表彰する。日本には2001年に導入され、新日本有限責任監査法人が主催している。
今回はものづくりの集積地である中部から候補者を掘り起こそうと、初めて東海・北陸推薦部会を設立。地元金融機関の推薦で5人が選ばれた。
11月に東京で、全国の代表候補30人の中から1人を選出する。東海・北陸の代表候補も、審査委員長の椎名武雄日本IBM名誉相談役らの前で会社の独自性をアピールし、栄えある日本代表の座を目指す。大会は来年の6月上旬にモナコで開かれ、約50カ国の代表から、その年の世界を代表する起業家が選ばれる。
◇ ◇ ◇
日本代表候補のひと言は次の通り。
【メニコン】の【田中社長】 常識の延長ではビジネスを捕まえられない。常識を打ち壊し、消費者のためをひたすらに考えることが重要だ。
携帯電話基幹部品の素材で世界シェア30%を占める【山寿セラミックス】(愛知県尾張旭市)の【加藤寿生会長】 中小起業にとっては高度なノウハウの固まりである高品質単結晶の素材が中核となる技術。これを日本で開発し続けたい。
全国の開業歯科医師の80%が導入するオリジナルの歯ブラシを開発した【歯愛メディカル】(石川県白山市)の【清水清人社長】(歯科医師) 明日も小学校の歯科検診に出る。現場でニーズをつかむことが強みかもしれない。
高精度な業務用アルコール測定器を運輸業界向けに提供する【東海電子】(静岡県富士市)の【杉本一成社長】 飲酒運転をなくすために市場にない物をつくることで、大手メーカーの下請けから脱することができた。
ニーズの高い病気治療の分野で新薬のタネを生み出す研究開発に特化する【ラクオリア創薬】(愛知県武豊町)の【長久厚社長】 起業から3年で17カ国を相手に300件以上の契約を結んだ。大手製薬にはできない開発を、愛知から根付かせたい。
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから