2011/09/25
鹿児島県の離島・下甑島(しもこしきじま)の診療所で30年以上にわたって地域医療に従事し、人気漫画「Dr.コトー診療所」のモデルになった医師瀬戸上健二郎さん(70)の講演会が24日、福井市手寄1丁目の県民ホール(アオッサ内)であった。福井大が公開講座として開いた。
瀬戸上さんは、医療の道を志す若者や市民ら合わせて140人に向けて、離島医療の実態ややりがいを紹介。子どもからお年寄りまでさまざまな症状の患者が診療所に訪れると説明し、「医療の原点はヒューマニズムだとの観点から見れば、医師がほとんどいない離島・へき地での医療こそ原点と言えるのでは」と強調した。診療所は年中無休、24時間体制で開いているという。
福井大医学部の教授らを交えたシンポジウムもあり、瀬戸上さんは「地域医療には地域の支えも欠かせない。地域住民も(地域医療を)一緒につくっていくという意識が必要」と訴えた。 (林朋実)
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