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【ふくい地域】製造業就職者に奨励金 新卒やI、Uターン者対象 小浜市

2008/11/01

業界の活性化狙いで

 小浜市は市内の製造業に就職した市在住の新規学卒者やUターン、Iターンの人たちを対象にした「ものづくり奨励金」を創設し、支給を始めた。若い世代の定着を促し、製造業の活性化を図るのが狙い。市商工振興課によると、製造業に絞った奨励金制度を設けるのは、県内でも少ないという。

 金額は月一万円。中学や高校を卒業したばかりの地元学卒者は半年間、大卒者やUターン者は一年間、Iターン者は二年間にわたって奨励金を支給する。Iターンの優遇は、都市部からの新規住民を歓迎するため。実施は十月から。

 初回の対象となったのは今年四月以降に就職した若者十人。内訳は高卒者七人、Iターン二人、大卒者一人。市は十月末に本人の口座に一万円ずつ振り込んだ。初年度分として市は約七十万円を予算化しており、二〇一〇年九月までの二年間、事業として続け、効果をみる。

 市内の製造業は約二百社とされるが、汗を流して働くというイメージから若者には敬遠されがち。市商工振興課の担当者は「今回の十人は予想より少なかった。応募が増えるよう、企業側に働き掛け、市のものづくりを支えていきたい」と話している。 (池上浩幸)