滋賀労働局（大津市）が９日発表した、来春の県内高校卒業予定者の求人・求職状況（７月末現在）によると、求人数は１４９４人で、前年同期比９・８％増。４年ぶりに前年を上回った。

　学校や公共職業安定所の紹介を希望した求職者数は２２９３人で、前年同期より４・６％増。求職者１人あたりの求人数を示す求人倍率は０・６５倍（前年同期比０・０３ポイント増）で、昨年、一昨年同様、低い水準が続いている。

　県内の公共職業安定所に提出された求人数と高校などから報告を受けた求職者数を同労働局が取りまとめた。

　労働局では今後、厳しい雇用環境を踏まえ、就職希望者の個別支援や職場見学などを実施して、就職促進を図っていく。　（中尾吟）