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【社会】今春の内定取り消し556人 多くは震災影響、厚労省

2011/08/06

 今春に大学や高校を卒業し、就職予定の企業から内定を取り消された人は7月末現在で前年の163人から急増して556人に上ったことが、厚生労働省の調査で分かった。うち東日本大震災の影響による取り消しは427人だった。

 被害の大きかった3県での内定取り消しは、岩手が87人、宮城が61人、福島が101人。うち震災の影響によるものは、岩手が全員、宮城が58人、福島が99人だった。

 厚労省によると、内訳は高校312人、大学や短大など244人。6月末までに280人が新たな就職先を確保した。震災以外の理由は、倒産53人、経営悪化49人など。

 入社の延期は2,472人ですべて震災の影響によるものだった。

 職業安定法に基づき企業が各地のハローワークに報告した内容を集計した。