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【石川】目を見て自己PR 各業種OBも支援 金商で就職模擬面接

2011/07/29

 厳しい雇用情勢が続く中、金沢商業高校で28日、就職の模擬面接が始まった。生徒たちは「面接官」として来校した各業種のOBらを前に緊張の面持ち。「マニュアル通りでは気持ちが伝わらない」「自己アピールは自信を持って」などと助言を受けていた。

 対象は来春の就職を希望する3年生164人。29日まで、それぞれ約10分間の模擬面接を受ける。面接官役は、製造会社や電器店の経営者、自動車販売や保険会社の社員ら24人で、初日は12人が母校に足を運んだ。

 生徒は緊張の面持ちで、2人の面接官と向き合い、志望動機や将来の夢などを答えた。介護福祉士を目指す女子生徒は「高齢化社会に貢献したい」。部活動や簿記検定に頑張った日々をアピールする生徒もいた。事務職を希望する女子生徒に面接官が「事務職の枠は極端に少ない。かたくなにならず、幅広い視野で。それが自身の可能性を広げる」と伝える場面もあった。

 化粧品販売業を志望する越田優希さん(18)は「面接官の目を見て話すことができた。笑顔を忘れず、自己PRしたい」と話していた。(前口憲幸)

緊張の面持ちで就職模擬面接に臨む女子生徒=金沢商業高校で
緊張の面持ちで就職模擬面接に臨む女子生徒=金沢商業高校で