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【静岡】高卒求人 滑り出し不調 静岡労働局が来春の企業届け出数を発表

2011/07/01

前年同期比13・6%減

 静岡労働局は30日、来春の高卒者に対する企業からの求人数が受け付け開始から5日間(20~24日)で1255人(前年同期比13・6%減)だった、と発表した。過去4年間で最も少なく、リーマンショック前の2008年度と比べると2割程度。担当者は「最終的な求人数も厳しい状況が予想される」と話す。 (石原猛)

 地域別求人数は東部、西部で前年から減少し、中部は増加した。東部は前年比105件減の300件。東日本大震災後の計画停電で大量のキャンセルがあった旅館・ホテル業は、高卒求人がほとんどなかった。自動車製造業が盛んな西部も133件減の508件。中部は41件増の447件だった。

 5~6月に県内のハローワークが実施した、新卒採用予定の企業向け説明会でも、昨年より85社少ない965社しか参加しなかった。労働局の担当者は「震災の影響や景気の先行きに不透明感があり、新規雇用に慎重な企業が多い」と分析する。

 同労働局によると、受け付け開始から5日間の求人数は例年、最終的な高卒求人の総数を反映する。担当者は「職員が積極的に企業を訪問し、求人を開拓したい」としている。