2011/06/13
今夏の節電対策として環境省が提唱する「スーパークールビズ」。従来のクールビズより一段とカジュアルで、ポロシャツやジーンズもOKという。スーツに慣れたビジネスマンには何をどう着るかが悩みどころ。専門家に着こなし術を聞いた。 (宮本直子)
「いつものスーツ姿からネクタイを外すだけでは、仕事が終わった飲み屋帰りのスタイル。だらしなく見えます」。こう話すのは、セレクトショップ「SHIPS」販売専門職の五十嵐忠夫さん(55)。では、軽装でもきちっと見えるにはどうすればいいのか。二~三十代、四~五十代向けにそれぞれコーディネートしてもらった。
二~三十代向けに選んだのは、ビジネスシーン用のポロシャツ「ビズポロ」と綿素材の紺色のボトムス。ポイントは高めの襟だ。「きちんとして見える。台襟付き、ボタンダウンで節度のあるノータイスタイルに。いざジャケットなどを羽織っても様になる」
今回選んだシャツは、触るとひんやりする接触冷感と吸水速乾性に優れた素材を使用。七分袖で、襟裏と袖口裏にボーダー柄があしらわれている。第一ボタンを留める糸だけが赤と紺色で、それ以外の白との違いも目立つ。「ネクタイがないことで襟や襟裏、ボタンに目が行く。アクセントがあるとビジネスでも華やかな感じに」という。
ポロシャツは基本的にパンツの外に出していいが、裾がジャケットと同じか、より長いものは中に入れる。
SHIPSでは例年に比べ、ポロシャツの売り上げが二割増している。「昨年までポロシャツがNGだった人も今年はドレスコードが緩み、買おうという人が増えたのでは」と五十嵐さん。
◆40~50代は体形に配慮
四~五十代には薄いブルーのボタンダウンシャツ。綿麻混で見た目にも涼しげだ。ボトムスにはサマーウール素材で、濃いグレーのカーゴパンツを選んだ。脂肪が付きやすい年ごろで、薄着になると体形カバーに気を使いたい。「股上が深いものに慣れている年代だが、浅めのものを選ぶと腰回りに無駄な余裕がなくなり、シャープに見える。ポケットもポイントになりすっきり見える」と、普段のズボンとは違うタイプへの挑戦を薦める。
ベルトも夏のおしゃれのポイントだ。「ベルトと靴の素材感、色を合わせるとファッショナブルに見える。靴は涼やかさを追求するならスリッポンタイプに」。スリッポンタイプの靴に合わせ、足首が出るタイプの靴下も「涼しい」と評判だ。靴をはくと靴下が見えず、まるで素足にはいているかのよう。かかと部分の生地裏にゴムが施され、歩いても脱げにくい。
五十嵐さんは「靴、ベルトのほか、例えばメガネなどの小道具を涼しげなものに変えてみたり、クールビズに合うスッキリした髪形にしたり。これを機に自分の装いにもっと気を使ってみては」。
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから