2011/06/01
県内の4月の有効求人倍率(季節調整値)が、17カ月ぶりに前月を下回る0・81倍だったと、愛知労働局が31日発表した。新規求人倍率は1・19倍で、3カ月連続で前月を下回った。労働局は「東日本大震災の影響で自動車産業などで求人が減ったことが原因」とみている。
有効求人倍率は2009年11月以来、右肩上がりに微増が続いていたが、4月は前月比0・01ポイント減少し、上昇傾向が途切れた。前月に比べて求人数が0・8%減少し、求職者は逆に0・7%増加した。新規求人倍率は、前月比0・07ポイント減だった。
産業別では、自動車産業に関連する輸送用機械器具製造業、プラスチック製品製造業などで新規求人数が前年同月より大きく下がった。震災でトヨタ自動車などの生産ラインが止まったため、休業して雇用調整の助成金を利用する事業所が、4月は前月より900カ所多い7000事業所に増加。休業した対象者は延べ30万人を超えた。
愛知労働局の担当者は「4月に入り、震災の影響が顕著に出てきた。自動車生産が再開されてきたが、休業していた人が戻るだけで、すぐに求人には結びつかないのではないか」と話している。 (島崎諭生)
転職・求人情報検索(名古屋市・愛知県・岐阜県・三重県)はトップから